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【レビュー】りゅうおうのおしごと! 1〜6巻 感想

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どうも、シロノンです。

今回はこの間の3月のライオンのレビューに続いて将棋を題材にした作品ネタです。

りゅうおうのおしごと!を現在の最新刊である6巻目まで一気に読んだのでそのレビューです。

3月のライオンを読んだ後なのでそちらとの比較が若干多めのレビューです。

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将棋の熱に当てられて

この間レビューしましたが3月のライオンが凄く楽しくて思わず最新の13巻まで一気に購入して読んでしまいました。

今まで興味はあまりなかった将棋の世界の厳しさ、面白さ、熱さを知ることが出来たのですがしばらくの間は新刊が出ない。

でも僕の中には色々と熱いものが込み上げている状態でした。このままだとどうにも消化不良な感じが。

そんな中でそういえば将棋を題材にしたライトノベルに評判の良かった奴があったなと思い出しました。

ネット評判なんて自分の価値観とは合わないのが日常茶飯事ですが今回は僕が長い間よく読みに行っているブログの管理人さんのお墨付きだったので信じてみました。

それがりゅうおうのおしごと!です。

 

りゅうおうのおしごと!とは

本作はGA文庫より発行されているライトノベルで著者は白鳥 士郎さんでイラストはしらびさん。

白鳥さんはアニメ化したのうりんの作者ですね。僕は下ネタが多めで正直あまり好きじゃなかったんですが。

しらびさんはちょうど最近FGOでアーチャー・インフェルノのイラストを担当していたので凄く好印象でした。可愛いですからね、インフェルノちゃん。

また、監修として日本将棋連盟関西支部の若手棋士達のプロジェクトである最遊棋が担当し日本将棋連盟出版部が発行している将棋世界の協力を受けているというかなりしっかりとした体制で作られています。

 

ライトノベルだけれども萌えよりも燃える作品

本作の主人公は九頭龍 八一(くずりゅう やいち)。

作中で史上4人目の中学生棋士としてデビューし竜王戦を勝ち上がりタイトルを奪取し竜王のタイトルを手に入れています。

八一はタイトルホルダーになったことによってそのタイトルホルダーであることの重圧感からふさわしい将棋をしなければと思ってしまい大スランプに陥ってしまいます。そんな状態でこの物語は始まります。

本作がライトノベルだからかなと僕は思っていますが最初からタイトルホルダー、しかも竜王という既にゴール時点でもおかしくない状態で物語がスタートします。

3月のライオンの主人公である桐山くんも同じく中学生棋士としてデビューした状態で物語が始まりますが彼はタイトル戦には今の所ほとんど縁がない状態ですし(作中タイトルの獅子王戦では結構いいところまで行っていましたが)普通に考えたらそっちの方がリアルでしょう。

まぁ、そんなこと言っていると最近漫画でやってもリアリティがないレベルで大暴れした中学生棋士の藤井四段が話題になったので説得力ないのですが。

本作は将棋をやったことがない人でもわかるように将棋の世界や用語が丁寧に解説がされています。3月のライオンでも様々な解説がされていましたがそちらではあまり掘り下げなかった部分(観戦記者など)も書かれているのが面白いです。

ライトノベルという媒体なので将棋の棋譜をガッチガチに描写するということはないですがそのおかげで僕のような初心者でも十分に楽しむことができます。正直ありがたい。

代わりに本作はとにかく対局中の心理描写が凄く熱い。

プロ棋士や奨励会、研修会を舞台にしているのでどれも真剣勝負。特に八一の名人相手の竜王防衛戦は本当に素晴らしい。今までに読んできたライトノベルでもこれほどに熱いと思ったものは稀です。

勝負に全てをかける勝負師は本当に格好いいですね。

作者である白鳥さんが一番書きたかった作品らしいのですがその熱意が十分に感じられます。

 

実際の将棋ネタが非常に豊富

僕が本作を読んでいる時にはまったくわからなかったのですが(そりゃあ、将棋の世界詳しくないですからね)本作は将棋に詳しい方ならわかるネタが非常に豊富です。

物語の初っ端から八一の師匠である清滝師匠が負けて放尿をするというかなりパンチの聞いたシーンが存在するのですがなんとまさかの元ネタが存在。

米長邦雄さんが将棋に負けた悔しさから行おうとしたらしいです。こちらは周りに阻止されたらしいです。阻止されて本当に良かった。

主人公の八一の出来すぎたここまでの経歴も元ネタがたっぷり史上4人目の中学生棋士の部分と5巻目の内容は渡辺明さんから。

得意とする戦法や竜王のタイトルを獲得した関西期待の新人であること。ハワイでの対局でアローハと言ったことなどは糸谷哲郎さんから。

タイトルを獲得してからスランプに陥ったこと、 対局に負けた直後東京から神奈川まで走ったこと(ただし神奈川の家まで走っただけなので少し違う)、女流棋士の師匠であることは森内俊之さん。

ちなみに全員竜王獲得経験者。これだけ条件が被ればおそらく元ネタでしょう。

というか調べればもう作中の会話やエピソードのかなりの部分になにか元ネタがあります。

そんな詳しくない僕には把握しきれません!

というか書いていたらこの記事とんでもないボリュームです。

 

ライトノベルだからこその女流棋士の世界の掘り下げ

3月のライオンを読んでいた時は女流棋士は全く登場しないので気にしなかったのですが本作はライトノベル。

つまりは女の子がたくさん登場することになるので必然的にそちらの世界も描かれることになります。

また、登場する女の子の年齢が小学生、中学生、大人と幅広いのでプロ棋士、女流棋士以外の研修会や奨励会についてもしっかりと描かれています。

未だに現実でも誰一人いない女性のプロ棋士になることの厳しさ、そもそも女流棋士になることの厳しさが作中でこれでもかというほどに思い知らされます。

八一の姉弟子でヒロインの一人である空 銀子(そら ぎんこ)は八一と公式戦で戦いたいという思いで史上初の女性プロ棋士を目指し奨励会へ挑みます。

彼女は女流相手なら公式戦負けなしという最強の女性棋士として描かれますが彼女の視点に描かれると世界は一変します。

男性棋士達を自分達女性とは頭の作りから異なる別の生き物だとしながら才能も自分では全く至らないと思いながらも八一と戦いたいという思いだけを支えにして願いが叶えられるなら死んでも構わないとすら断言しています。作中でさらに成長して強くなっていく八一を見ながら涙する彼女には心を打たれました。

桂香さんは女流棋士を目指して戦いますが彼女の年齢は女流棋士になれる年齢制限がかなり迫っています。

自分よりも年下の娘たちが自分を追い抜いていく姿に苦しみながらも最後の最後まで諦めないで足掻く彼女の戦いは作中に出てくる人間が才能のある人間達ばかりの中でそもそも女流棋士になることは本来難しいことなのだということを思い出させてくれます。

桂香さんの対局は彼女の作中で語られたこれまでの人生と様々な感情が伝わってきて涙脆い僕は涙が出てしまいました。

また、マイナビ女子オープンのような実際にある大会も描かれていてこれまで知らなかった女流棋士の世界に詳しくなれました。

将棋で男性主人公でやるからにはそっちがメインになりがちなのに同時に女性棋士側をしっかりと掘り下げられるのは本当にライトノベルだからこその切り口だったと思います。

 

最後に

評価は90点。本当に気に入ったライトノベルになりました。

1巻の売り上げを見たときに5巻で終わることにしたらしいのですがその後に評判の良さで売り上げが伸びて6巻以降の発売が決定したということでひとまず5巻で一つの区切りを迎えます。

この5巻目はここまでの集大成となっていて殆どが名人相手の竜王防衛戦になっていますが本当に面白かったです。

ライトノベルなので売り上げのために仕方がないのですがロリコンがらみのネタやらが多少含まれているのですが正直この作品にはあまりいらないなぁ。と思ってしまいます。

作中に出てくるキャラクターは女の子も男性達も皆魅力的で素晴らしいのでこんなお粗末な萌えパートなんてやらなくても十分に面白いと思うのです。仕方ないとは思っていますが。

漫画ではなくて小説だからこそ地の文でしっかりとした説明を入れられるというのが将棋の世界をしっかりと説明するのにマッチしていると思います。

新刊の発売は来年1月とのこと。アニメも同じく1月から始まるのでそちらも楽しみです。おそらく5巻目までやってくれるんだと思います。

でも、アニメの制作会社がロウきゅーぶ!とか天使の3P!のproject No.9なのですがロリ成分が比較的多めの作品ですがそこが本質ではないのをちゃんと理解して作ってもらえるのか大変不安です。シリーズ構成が僕の信頼している志茂文彦さんなので大丈夫だと思いたいですが。

というか結局こっちも読み終わったけど次が楽しみで色々と消化不良が溜まっただけだよ!まだ3月のライオンよりは発刊ペースが速いだけマシですけどね。

それでは、また!

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